スピード
画像の遅延読み込みのおかげで、投稿と固定ページがより高速に感じられます。
画像はストーリーに大きなインパクトを与えますが、サイトを遅く見せることもあります。
WordPress 5.5では、画像がスクロールして表示されるまで画像の読み込みを待機させます。技術用語では「遅延読み込み (lazy loading)」といいます。
モバイルでは、遅延読み込み機能がブラウザーが他の端末向けに用意されたファイルを読み込まないようにすることもできます。これによって読者のデータ費用を節約し、バッテリーの寿命を延ばすことができます。
SEO
新しいサイトマップが登場しました。
WordPress サイトは検索エンジンとうまく連携します。
WordPress 5.5ではデフォルトで XML サイトマップが含まれるようになり、サイトが公開されたらすぐに検索エンジンが最も重要なページを発見できるようになります。
これで、より多くの人がより早くあなたのサイトを見つけられます。そして、訪問者のエンゲージメント向上、維持、購読者や顧客へのコンバージョンなど、設定した定義に合った成功に向かうための時間をもっと確保できます。
セキュリティ
プラグインとテーマの自動更新
プラグインやテーマを自動的に更新するか、もしくはしないかを、WordPress の管理画面から設定できます。これで、サイトが常に最新のコードを実行していないというようなことはなくなります。
また、いつも見慣れた画面上で、インストールしたプラグインやテーマごとに自動更新のオンとオフを切り替えることもできます。
ZIP ファイルをアップロードして更新
プラグインやテーマを手動で更新したい方にとっても、作業がより簡単になりました。ZIP ファイルをアップロードするだけです。
ブロックエディターのハイライト
今回の最新 WordPress リリースにも、ブロックエディターのエキサイティングな新機能が数多く含まれています。例えば以下のとおりです。
ブロックパターン
新しいブロックパターンを使えば、テキストとメディアを組み合わせて、ストーリーに合った複雑で美しいレイアウトを簡単かつ楽しく作ることができます。
ブロックパターンは様々なプラグインやテーマの中にもあり、常に追加されています。ひとつの場所から好きなものを選んでクリックするだけで、すぐに使えます。
インライン画像編集
画像ブロックから直接、写真を切り抜き、回転、ズームできます。画像に多くの時間を費やしていた方は、これでかなり時間を節約できます。
新しいブロックディレクトリ
簡単に必要なブロックを見つけることができるようになりました。新しいブロックディレクトリはブロックエディターに組み込まれているので、エディターから離れることなく新しいブロックタイプをサイトにインストールすることができます。
他にも色々。
上のハイライトはインストールされたブロックエディターの新機能のほんの一部です。ブロックエディターを開き、楽しんでください !
アクセシビリティ
すべてのリリースでパブリッシングエクスペリエンスのアクセシビリティを改良してきましたが WordPress 5.5も例外ではありません。
メディア画面とモーダルダイアログのリンクをボタンでコピーできるようになりました。テキスト行をハイライトする必要はありません。
また、キーボードでメタボックスを移動して画像エディター内の指示を読み上げる支援デバイスを使って WordPress の画像を編集できるようになりました。
開発者の方へ
5.5には、開発者だけのための変更も数多く含まれています。
REST API 内のサーバーサイド登録済みブロック
ブロックタイプエンドポイントが追加されました。ブロックエディターなどの JavaScript アプリケーションがサーバー上に登録されたすべてのブロック定義を取得できます。
Dashicons
Dashicons ライブラリーは5.5の最終更新を反映しました。39個のブロックエディターアイコンと26個のその他のアイコンが追加されました。
環境の定義
WordPress にサイトの環境タイプ (staging、production 等) を定義する標準的な方法が追加されました。wp_get_environment_type()
でタイプを取得し、環境に適切なコードのみを実行できます。
テンプレートファイルへのデータの受け渡し
テンプレートロード関数 (get_header()
、get_template_part()
等) に新しい引数 $args
が追加されました。テンプレートに配列そのままのデータを渡すことができます。
その他の開発者向けの変更
- PHPMailer ライブラリーがバージョン5.2.27から6.1.6にメジャーアップデートされました。
- よりきめ細かく
redirect_guess_404_permalink()
を制御できます。 - PHP の OPcache を使用するサイトでは、プラグインやテーマを含む更新中に使われる新しい
wp_opcache_invalidate()
関数のおかげで、より信頼性のあるキャッシュの無効化が行われます。 - カテゴリーのタクソノミーに関連付けられたカスタム投稿タイプは、初期設定のタームのサポートをオプトインできるようになりました。
register_taxonomy()
のカスタムタクソノミーに初期設定のタームを指定できるようになりました。- REST API は、
register_meta()
によるメタデータの初期値の指定を正式にサポートするようになりました。 - 組み込みライブラリーをバージョンアップしました: SimplePie、Twemoji、Masonry、imagesLoaded、getID3、Moment.js、clipboard.js
詳細はフィールドガイドを参照してください。
開発者が気に入る点が WordPress 5.5 にはまだたくさんあります。これらの変更をさらに発見し、ご自分のサイトやテーマ、プラグインなどで活用する方法を学ぶには、WordPress 5.5フィールドガイドを確認してください。
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